海外情勢

香港空港、混乱収束見通せず 「逃亡犯条例」抗議活動続き機能まひ

 香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐり、香港国際空港ロビーで12日午後、大規模な抗議活動が行われた。これを受けて航空当局は同日午後3時半(日本時間同4時半)ごろ、同日中の全便の運航を取りやめると発表。香港政府はその後、午後6時以降の便は香港に向けて飛行中のものを除き、ほぼ全てキャンセルされたと明らかにした。13日も欠航が相次ぎ、混乱が続いた。市民数千人が座り込みを行い、搭乗手続き業務などができなくなった。12日は同空港発着の170便以上が欠航し、空港のサイトによると13日も、空港業務が再開されたものの300便以上が欠航する見通し。羽田や成田、関西空港発着便も含まれる。

 6月に本格化した抗議活動は、アジア有数のハブ(拠点)空港を機能停止に追い込む異例の事態に発展した。香港政府トップの林鄭月娥行政長官は13日、記者会見し、一連の抗議活動について「自由と正義の名で、多くの違法行為が行われている」と非難した。

 香港では5日に呼び掛けられたゼネストに航空業界の関係者らも参加、約250便が欠航したばかり。香港メディアによると、13日以降も空港での集会が呼び掛けられており、混乱の収束は見通せない。

 中国政府は12日に記者会見し、一連の抗議は「重大な犯罪で、テロリズムの兆候が出始めている」と指摘。香港政府は「無許可の集会で空港業務が阻害され、香港は重い代価を支払わされることになった」と非難した。

 抗議参加者らは、11日に九竜地区の繁華街で行われた抗議活動で、警察が発射した鎮圧用の弾を右目に受けた女性が負傷したと批判。警察が地下鉄駅構内に催涙弾を発射したことにも反発した。一方、香港警察は11日までの抗議活動に絡み、違法集会などの容疑で15~53歳の男女149人を逮捕した。一連のデモの逮捕者は約700人に上った。(香港 共同)

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