海外情勢

ユーチューブ、印の無名ラッパーを無視 (1/2ページ)

 インド人ラッパー、バードシャーはユーチューブへの動画投稿でテイラー・スウィフトでさえ及ばない視聴回数を記録した。ビデオクリップ「パーガル」の再生回数は最初の24時間で7500万回と、韓国の男性バンドBTS(防弾少年団)が4月に作った記録を塗り替えた。

 だが米アルファベット傘下のグーグルが所有するユーチューブは、ソニーミュージックに所属するバードシャーの同記録を認めていない。昨年導入した「プレミア」がアーティストに活用されている例などとして、ユーチューブはアリアナ・グランデの「サンキュー・ネクスト」やブラックピンクの「キル・ディス・ラブ」、BTSの「ボーイ・ウィズ・ラブ」による記録更新を認定してきた。テイラー・スウィフトの「ME!」は女性ソロシンガーによる最多記録だとも発表した。だがバードシャーのビデオクリップ人気には反応していない。

 インド音楽業界の幹部らはサーバーファームや自動化プログラム(ボット)による「フェイク(偽)ビュー」ではないかとささやき始めたが、その数日後、別の見方が浮上。バードシャー側がグーグルとユーチューブから広告を購入し、この広告にビデオクリップを埋め込んだか、何か別のやり方でファンを誘導したとの説明がなされるようになった。

 多くの音楽業界関係者は、動画視聴の大量購入と言えるこうした行為は一般的な慣行だと話す。

 大手レコードレーベルはシングル発売時に音楽ビデオを載せた広告を購入。利用者がこうした広告を数秒以上見ると、ユーチューブは視聴されたものとしてカウントし、全体の視聴回数を押し上げる。ブラックピンクやテイラー・スウィフトなどでも行われた手だが、バードシャーはさらに一歩踏み込んだと事情に詳しい関係者は語っている。

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