海外情勢

トランプ氏が香港情勢めぐり習氏と電話会談へ ボルトン氏「米国民は天安門事件を覚えている」

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は15日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐる香港での抗議デモに関し、中国の習近平国家主席と近く電話会談する予定だと明らかにした。東部ニュージャージー州で記者団に語った。トランプ氏はツイッターで同日、「習主席が抗議の人々と直接会えば、彼らは喜び、啓発され、香港問題が終結することは疑いない!」と主張した。

 これに関連し、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は15日、米政府系放送VOAの番組で「米国の人々は天安門事件を忘れていない。中国はどのような措置を講じるのか慎重に判断すべきだ」と述べ、中国の習近平体制が香港での抗議デモの鎮圧に人民解放軍や武装警察部隊を投入しないよう警告した。

 ボルトン氏は「米国の人々は、天安門で中国の人民が自由と民主主義を求めて声を上げ、1989年に(武力で)鎮圧されたことを覚えている」とした上で、「香港でも同様の記憶を新たに生み出すのは大きな間違いだ」と訴えた。

 ボルトン氏はまた、中国本土への投資の約60%が英国式の信頼性が高い司法制度が敷かれている香港を通じて行われていると指摘した上で、「もし中国政府が悪い決断をしたせいで香港が信用を失えば、中国経済に甚大な影響がおよぶだろう」と語った。

 さらに、「この数週間で米議会は怒りを強めている。中国政府による間違った一歩は米議会に爆発を引き起こすだろう」と強調し、米政府が米国・香港政策法に基づき通商面などで香港を優遇してきた措置を見直す可能性を示唆した。

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