国内

タピオカ輸入過去最高 1~6月で昨年1年分を突破

 独特な食感が人気のタピオカの輸入量と輸入額が、今年1~6月の半年間で、早くも昨年1年分を上回ったことが19日、大阪税関のまとめで分かった。タピオカ入りミルクティーなどがSNSを通じて若者のブームとなり、輸入量は前年から4倍以上に伸びた。

 大阪税関によると、タピオカや、でんぷんを原料にしたタピオカ代用品の輸入は昨年7月ごろから急増。今年1~6月の輸入量は4471トンで前年同期比4・3倍、輸入額は15億4400万円で5・7倍だった。

 昭和63年にタピオカの統計を取り始めて以降、これまでの最高は平成30年の輸入量2928トン、輸入額8億5800万円だった。今年は輸入量が5カ月、輸入額は4カ月で昨年1年分を突破した。輸入元を国別に見ると、量・金額ともに台湾がおよそ9割を占める。

 台湾発祥のタピオカ入りミルクティーは近年、画像投稿アプリ「インスタグラム」での「インスタ映え」を狙った若年層のトレンドとなり、専門店が全国各地に出店。外食業界でもタピオカをメニューに取り入れる動きが進み、需給が逼迫(ひっぱく)しているという。

 特に近畿圏での伸びは顕著で、1~6月の輸入量は633トンで前年同期比21・4倍、輸入額は2億7300万円で22・9倍。大阪税関は「ブームが大阪や京都の都心部、神戸の中華街などへ一気に波及したためでは」と分析している。

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