海外情勢

マカオ、カジノ監視を制限 AI機器に許可必要、データは部外秘 (1/2ページ)

 世界最大のギャンブルの中心地、中国領のマカオで、ゲーミング規制当局がカジノにおける人工知能(AI)監視機器の設置に制限をかけた。関係者によると、当局は7月30日付部外秘の指示書で、当局から許可を得ていないカメラや顔認証システムを含む全てのデジタル監視機器を設置しないようカジノ運営者に要請した。新規則は8月1日に発効したという。

 指示書にはこのほか、個人情報に関する法を順守し、カジノ運営者が監視機器で得た全ての映像やデータを部外秘とすることも指示している。

 客のリスク選好分析

 ブルームバーグは6月に、カジノ運営者らが隠しカメラや顔認識技術、無線識別(RFID)タグを埋め込んだポーカーチップやバカラテーブルを設置し、客の動きを追跡していると報じていた。収集したデータは、大金を失う可能性の高い客を選別する目的で使用されていた。

 一般的にリスクの高い賭けを好む客ほど負ける確率が高く、場合によっては平均的な客の10倍もの利益をカジノ側にもたらす。このため運営側は、アルゴリズムで客の行動を分析し、リスク選好度に応じて客を選別。ターゲットとなった客がギャンブルをやめないよう特別に配慮し、特典を与える。

 ドイツのダルメイヤー・エレクトロニックのシステムは、ターゲットがカジノに入店し腰掛けると担当者にアラートで知らせ、すぐさまスタッフを客の元へ手配することが可能だ。

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