海外情勢

シンガポール航空、急増の旅客取り込む インド市場で中東勢と激戦火蓋

 シンガポール航空はインドの海外旅行客と急速に成長を遂げる同国航空市場のシェア獲得に向け、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国のエミレーツ航空に闘いを挑んだばかりだ。

 シンガポール航空のインド合弁事業ビスタラは7日、初の国際線となるニューデリーとシンガポールを結ぶ路線の初フライトを完了。エミレーツやUAEアブダビ首長国のエティハド航空など、インド国際路線を支配する中東勢との激戦の幕開けとなった。

 東南アジア全域で格安航空会社(LCC)に押されているシンガポール航空の狙いは明らかだ。インドの乗客数は2037年までに3倍強の5億2000万人に増えると国際航空運送協会(IATA)は予想。昨年の国際便乗客6300万人のうち、3分の2が外国の航空会社を利用していたという。

 シンガポール航空が49%、インドの複合企業タタ・グループが51%の共同出資で設立されたビスタラは、15年1月に運航を開始。欧州エアバスと米ボーイングのジェット機計30機を保有し、インド国内での市場シェアは5%と、大手6社で最も低い。同社はドバイやバンコク路線の就航も計画している。

 シンガポール航空の広報担当はビスタラについて、同社のマルチハブ戦略の要であり、今回の国際線就航がさらなる好機をもたらすと指摘。競争についてはコメントを控えた。ビスタラの担当者はシンガポール航空に照会するよう求めたほか、エミレーツからのコメントは得られなかった。(ブルームバーグ Anurag Kotoky、Manish Modi)

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