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G7サミット開幕、イラン情勢、露復帰など議論 2日目は世界経済討議

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)は24日夜(日本時間25日未明)、フランス南西部のビアリッツで開幕した。初日は首脳の夕食会を兼ねて外交・安全保障分野について討議。イランの核問題に関し、各国はイランに核保有を認めず、地域の平和と安定を求めていく方針で一致した。ウクライナ南部クリミア半島の強制併合を受けて主要国(G8)から排除したロシアの復帰をめぐっても議論した。具体的内容は「一切公表しない」とされた。

 安倍晋三首相やトランプ米大統領、ジョンソン英首相らが議論に臨んだ。25日には2日目の討議を行い、米中貿易摩擦の激化などで揺らぐ世界経済の安定に向けた対応を協議。初日の安保協議の続きのほか、教育や雇用の格差是正を扱う「不平等との闘い」もテーマとなる。サミットは26日まで。

 日本政府によると、初日の討議で中東・ホルムズ海峡の安全確保に向けた米国主導の有志連合構想をめぐるやり取りはなかった。北朝鮮問題については期間中、改めて取り上げることを確認した。

 ロシアのサミット復帰はトランプ氏が提唱していた。欧州各国には反対論が根強く、意見が対立した可能性がある。イラン情勢に関し安倍首相は「ウラン濃縮レベル超過を深刻に懸念している。日本として粘り強い外交努力を継続する」と述べた。(ビアリッツ 共同)

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