海外情勢

安踏体育投資で資産価値増 ルルレモン創業者、アメアスポーツ標的

 カナダのスポーツウエアメーカー、ルルレモン・アスレティカを創業したデニス・ウィルソン氏は、中国の同業、安踏体育用品への投資で3カ月間に資産価値を3230万米ドル(約34億7000万円)増やした。空売り投資家に狙われているにもかかわらず、安踏体育の株価が大きく上昇している。

 安踏体育は8月末、力強い決算を発表。1~6月期の最終利益が28%増え、アナリスト予想を上回った。ウィルソン氏の安踏体育持ち分(0.59%)は現在、10億3000万香港ドル(約141億円)相当。同氏は5月末に7億7800万香港ドルを支払い、持ち分を取得した。

 安踏体育の会計とコーポレートガバナンス(企業統治)に疑問を呈した批判的なリポートを発表したブルー・オルカ・キャピタルとマディ・ウォーターズ・キャピタルは、安踏体育を空売りの標的としているものの、投資家はこうした主張を受け流しており、同社の株価は上場来高値を更新した。

 安踏体育は米ナイキやドイツのアディダスに並ぶ世界的なスポーツウエアメーカーになるという野心を抱いている。

 安踏体育を中心とする中国の投資家グループは昨年12月、テニスラケット「ウイルソン」など有名スポーツブランドを保有するフィンランドのアメアスポーツを52億米ドルで買収することで同社と合意。その後のウィルソン氏による安踏体育への投資は、同氏もまたアメアスポーツを狙っていたという事実を踏まえたものだと安踏体育は説明している。(ブルームバーグ Dong Lyu)

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