海外情勢

フィリピン、ココナツの対中輸出拡大へ 農家に苗木と技術供与

 フィリピンが主要農産物であるココナツの対中輸出拡大を目指している。両国がココナツ輸出において取り決めを行ったのを契機に、ミンダナオ島ダバオの企業が対中輸出を開始し、輸出量の拡大を計画している。経済紙ビジネスワールドが伝えた。

 フィリピンのドゥテルテ大統領は4月、中国・北京市で開催された「第2回『一帯一路』国際協力サミットフォーラム」に出席するために中国を訪問。滞在中に中国と、ジュース加工に適した未完熟ココナツを年間6450万トン輸出することで合意した。

 これに基づき、ダバオに拠点を置くエンセンフードが中国の商社、チャイナ・アーテックスと契約。エンセンフードは7月、比農務省ダバオ地域事務所や同省植物産業局と連携し、中国の広東省広州市と福建省アモイ市へ3万6000個、約48トンのココナツを輸出した。

 フィリピン産ココナツは中国でも評判で需要拡大が見込めることから、エンセンフードは農家からより多くのココナツを集め、輸出しようと計画している。エンセンフードのジョン・タン社長は、比農務省ダバオ地域事務所への報告で「毎週コンテナ60個での出荷を目標としているが、供給不足のために15個にとどまっている」と述べた。

 一方で、比農務省ココナツ庁は、ココナツ栽培に関心のある農家に苗木と技術支援を約束した。

 一般に未完熟ココナツはジュース製造に使用され、完熟ココナツはココナツオイル抽出に使われる。政府機関であるダバオ地域地方農業事務所の専門家、ロッチー・ラベロ氏によると、比ココナツ農家はココナツの派生物でマーガリンやせっけんなどの原料となる「コプラ」の市場価格下落を受け、未完熟ココナツ輸出への切り替えに関心を示しているという。(シンガポール支局)

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