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65歳以上就業、最多862万人 総務省、高齢者32万増3588万人

 総務省が15日発表した人口推計によると、65歳以上の高齢者は同日時点で前年より32万人多い3588万人、総人口に占める割合は0.3ポイント増の28.4%と、いずれも過去最高を更新した。敬老の日(16日)を前に集計した。2018年に仕事に就いていた65歳以上は最多の862万人で、就業者全体の12.9%。空前の人手不足の状況で、重要な戦力になっている。

 総務省は15年の国勢調査を基に、その後の出生・死亡者数を反映させた。65歳以上の男性は1560万人、女性は2028万人。年齢区分では70歳以上が2715万人、80歳以上1125万人、90歳以上231万人で、100歳以上は7万人いた。一方、18年の労働力調査によると、65歳以上の就業者は15年連続で増加。男性は512万人(就業率33.2%)、女性は350万人(17.4%)だった。

 年齢別の就業率は65~69歳が46.6%、70~74歳30.2%、75歳以上9.8%。産業別にみると卸売・小売業が127万人と最多だった。農業・林業が107万人で続き、就業者全体に占める高齢者の割合は51.0%と突出していた。

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