ジャカルタレター

24年にボルネオ島へ 首都移転計画に現実味 (1/2ページ)

 ジャカルタでは、8月26日の大統領記者会見以降、汚職撲滅委員会の人事をめぐる問題などさらなる追及が必要な案件がある中、インドネシアの首都移転についての話で持ちきりとなった。既にジョコ大統領は首都移転の話を公にしていたが、移転先がカリマンタン島(ボルネオ島)東カリマンタン州の北プナジャン・パセル県と同州クタイ・カルタヌガラ県の一部に決定したと発表されたのだ。

 ジャカルタの人口過密、交通渋滞、大気汚染や地盤沈下などの問題が深刻化していること、ジャカルタの一極集中、ジャワ島外との格差を是正するなどの理由で、スカルノ大統領時代から首都移転の話は議論されてきた。ここにきて、移転先の場所の特定、2024年には新都市を稼働し45年に完成予定という大臣談話などから、一気に現実味を帯びてきた。

 経済の中心変わらず

 経済の中心はジャカルタが引き続き担っていくが、政治の中心を移転するというものである。アメリカのニューヨークが経済の中心なら、ワシントンは政治の中心といったような都市に役割分担をさせるイメージで、近隣諸国ではこれまでにマレーシアがプトラジャヤを、ミャンマーがネピドーを建設し政治の中心を移した。いよいよインドネシアでも、首都移転計画が実施されるかもしれない。

 移転先は、ジャカルタがあるジャワ島ではなく、カリマンタン島の東側。東西に長いインドネシアのちょうど真ん中辺りに位置し、中国の首都北京とほぼ同じ経度に位置する。洪水、地震、火山の噴火、土砂崩れなどの自然災害リスクが少ないこと、バリックパパンなどの都市が近隣に存在し、一定のインフラが既に整備されていることなどから選ばれたという。

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