国内

韓国人の訪日客48%減30.8万人 8月 日韓対立の泥沼化が響く

 観光庁が18日発表した8月の訪日客数の推計調査によると、韓国人客は前年同月比48.0%減の30万8700人と大幅に減少した。東日本大震災直後の2011年5月以来、8年3カ月ぶりの下げ幅。韓国人客は中国人客と並んで訪日客数全体を下支えしてきたが、このまま減少が続けば政府の来年に訪日客を4000万人とする目標が危ぶまれる。今後は韓国以外からの誘客施策も重要となりそうだ。

 日韓関係の悪化で航空便の運休も相次ぎ8月の韓国人客の下げ幅は、7月の7.6%減から大きく拡大した。これが響き、訪日客全体は2.2%減の252万100人と、台風21号や北海道東部地震の影響を受けた昨年9月以来、11カ月ぶりのマイナスに沈んだ。

 韓国人客の減少について、観光庁の田端浩長官は18日の定例会見で「観光交流促進のため人的交流は大事だという点では両国で一致している。会員制交流サイト(SNS)などで日本の魅力発進に取り組みたい」とプラスに転じるための取り組みに注力する方針を示した。

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