海外情勢

一帯一路をてこに再興模索 中国・遼寧省、日本と関係強化も (2/2ページ)

 大連や同省営口市の貿易港は、日本や韓国、東南アジアと海路で、欧州とは鉄道でも結ばれ、中国は地の利を生かしたい考えだ。国有企業の大連重工・起重集団は、一帯一路にも参加したイタリア向けの巨大な港湾用起重機を披露。日本を一帯一路の「延長市場」と位置付けていることも紹介した。

 大連などで港湾事業を担う遼寧港口集団の担当者は、ロシア方面の貨物鉄道の利便性をアピールし、今後は自動車関連や電子部品の貿易で「日本とつながりを深めたい」と強調した。

 遼寧省は最先端ロボットメーカーの「新松機器人自動化」や、日産自動車が高級車ブランドをつくる工場もあるが、伝統的な重工業の比重は依然として高い。ハイテク製品の貿易拠点を目指すとしても、先行する中国の他の地方との競争は激しく、楽観は許さない。(瀋陽、大連 共同)

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