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1000年繁栄が夢 「李錦記」一族のビジネス展開 (1/3ページ)

 中国の広東料理に欠かせないオイスターソースは、李錦裳(リ・キンシェン)氏が約130年前にカキを調理し過ぎて偶然発明した。このソースで李一族はアジア有数の金持ちファミリーになり、一族の企業である李錦記は今や5代目も経営に関与する。

 150億ドルの富を築く

 香港を本拠とする李錦記は、富を近年膨らませて超富裕層となったアジアの同族経営者らにとって、見本となる事例研究対象となった。これら経営者の多くは、初の後継者問題に直面中で「富は3代続かず」という中国の格言が現実化するのを回避しようとしている。

 李錦記の会長で3代目の李文達氏(89)は、親戚や兄弟と会社経営をめぐって争った過去や1990年代に息子をめぐって起きた危機をくぐり抜けた経緯があり、その後の2000年代序盤に同族経営としては異例の包括的なガバナンス(統治)制度を導入した。

 約150億ドル(約1兆6230億円)の富を築いた李一族のリーダーらは今、ガバナンスを調整し、ファミリー事業への関心が薄れていそうな14人の若い世代にアピールしようとしている。最近の試みとしては、ベンチャーキャピタル事業部門などを教育の場とし、「イノベーションの旅」と称して一族のメンバーをシリコンバレーやイスラエルなどに向かわせた。大きな目標は、ファミリー事業の1000年にわたる繁栄だ。

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