海外情勢

金融危機後の報酬 落ち込み顕著 GS61%、クレディ・スイス46%減

 ウォール街の報酬の落ち込みが顕著になっている。米ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)の昨年報酬は2300万ドル(約24億8000万円)だった。この額は前任者が2007年に受け取った額の3分の1だ。

 ゴールドマンの他の従業員の報酬も似たような減り方だった。同社が提出した書類を基にブルームバーグが計算したところ、ゴールドマンの従業員1人当たりの報酬は、07年から18年の間に、同期間の国全体の賃金の伸びで調整した後で61%減少していた。ゴールドマンの報酬減は米国および欧州の大手銀行十数行の中で最大。2番目はクレディ・スイスの46%減だった。全体の平均は14%減。

 減税と強力な個人消費の恩恵もあり、大手米銀の収益率は過去最高、欧州の銀行も回復しつつある。しかし、この好調はトレーダーや投資銀行バンカーの報酬には反映されていない。金融機関も自動化の波にさらされる中、金融危機前の時期が恐らく、銀行の報酬の最高水準になるだろう。報酬減は投資銀行と証券トレーディング、ウェルスマネジメントに重点を置き、大規模なリテール業務を持たない比較的小規模の銀行で顕著だった。

 人材斡旋(あっせん)会社、ギルバート・トウィード・インターナショナルの金融サービス業界担当マネジングディレクター、リチャード・リプスタイン氏によると、トレーダーが最大の打撃を受けた。ドイツ銀行ではリテール部門のドイツ・ポストバンク買収の影響もあり、全体の報酬は36%減。金融危機直前に入社した株式ディーラーは、昨年報酬が07年のほぼ半分だったと匿名を条件に話した。

 銀行専門の人材紹介会社、シェフィールド・ヘイワースのマネジングディレクター、ジュリアン・ベル氏によれば、中堅クラスのセールス・トレーディング担当者の平均報酬はほぼ半減し40万~80万ドルのレンジ。投資銀行バンカーは約3分の1減り、中堅で60万~95万ドル、マネジングディレクタークラスは約30%減の平均150万~200万ドルだという。(ブルームバーグ Yalman Onaran)

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