海外情勢

シンガポール、僅差で首位 アジア外為取引ハブ競争 香港が猛追

 アジア最大の外為取引ハブの座をめぐる競争で、シンガポールの香港に対するリードが僅差に縮まった。シンガポールは優位を保つため電子取引プラットフォームを構築する企業をさらに呼び込もうととしている。

 国際決済銀行(BIS)の最新調査によれば、シンガポールの1日当たり為替取引は4月時点で過去最高の6330億ドル(約68兆1800億円)と、前回調査時(2016年4月)から22%増加。45%増と急増した香港の6320億ドルを辛うじて上回った。

 シンガポールはこの1年間にUBSグループやシティグループ、スタンダードチャータード、JPモルガン・チェースなどを誘致してきた。価格設定・取引エンジンの構築により、他の場所を経由することで生じる取引遅延を軽減できるとしている。その結果、日本からシェアを奪うことにつながったものの、人民元市場の最前線である香港とは競り合っている。

 シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行に相当)の開発および国際業務担当アシスタントマネジングディレクター、ベニー・チェイ氏は、シンガポールでの電子取引プラットフォーム構築が本格化するには、向こう1年であと3~5社の主要プレーヤーが必要になると予想した。チェイ氏はインタビューで、「既に協議を進めており、そうしたプレーヤーを獲得できると確信している」と述べたが、具体的な社名は明かさなかった。(ブルームバーグ Ruth Carson)

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