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子供はまるで“紙幣粉砕機” 中国、「開学経済」は天井知らず (1/2ページ)

 今年の9月、日本は増税前の「駆け込み」や「買いだめ」で、消費活動が活発になっているが、同じ9月、中国では「開学経済」が大きな盛り上がりを見せている。開学とは新学期の意味で、9月がそれに当たる。(ノンフィクション作家・青樹明子)

 「開学了!」の掛け声のもと、保護者は子供を連れて、新学期に備える買い物をするが、その度合いが半端じゃない。「子供はまるで“紙幣粉砕機”のよう」と表現する親もいるほどだ。

 開学経済は、幼稚園から大学まで、小さいものは数十元(700~800円ほどか)の文房具から、大きなところは数百万元(7000万~8000万円か)の不動産購入まで、子供のためには出費を惜しまない親たちが作り上げている。今や春節(旧正月)商戦を超える規模かもしれない。

 いったい何にそんなにお金がかかるのだろう。

 湖北省の某保護者が、大学生になった子供のために用意したものは、ノートパソコン5000元、携帯電話2000元、洋服類2000元、トランク類500元、とりあえずの生活費1万元…。北京や上海などでは、もっと高額となる。北京の某デパートでは、学生証か入学許可証を提示すれば、優待価格が示されるのだそうだ。

 そして近年人気を集めているのが、「学区」(名門校の集中する地区)の不動産購入である。「子供のために学区に引っ越す」のではない。「子供のために学区にセカンドハウスを購入する」のである。北京の某不動産仲買人によると、毎年6~8月、つまり新学期が始まる直前というのは、学区の不動産購入熱がもっとも高まる時期なのだそうだ。(工人日報)

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