海外情勢

電話会談内容の公表裏目に トランプ氏逆風 弾劾調査に弾み (1/2ページ)

 トランプ米大統領が7月のウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、来年の米大統領選の有力候補である民主党のバイデン前副大統領の疑惑捜査を要請したことが明らかになった。25日に公開した会談記録で分かった。トランプ氏は電話会談でバイデン氏について複数回言及。バイデン氏が副大統領当時、息子が勤務する会社を助ける目的でウクライナ検察トップの解任を働き掛けたとトランプ氏は主張していた。

 トランプ氏は電話会談の記録を公表することで、下院民主党主導の弾劾調査開始のきっかけになった疑惑を晴らそうとした。その疑惑とは、軍事支援と引き換えにバイデン氏の調査を行うようゼレンスキー氏に圧力をかけたというものだ。

 トランプ氏にとって、以前うまくいったこの方法も今回は裏目に出た。5ページにわたる会談記録に明確な見返りの提示こそなかったものの、外交政策に商取引のようなアプローチで臨むやり方や、外国に政治的支援を求めるのをいとわない姿勢があからさまになった。このため、トランプ大統領の批判者には追い風となり、大統領の意に反して弾劾調査に弾みをつける結果となった。

 トランプ氏はどんな窮地からもうまく言い逃れることができると信じてやまない。しかし、今回は会談記録にあった自身の弁舌が民主党に明白な攻撃材料を与えることになった。

 ウクライナは米国の支援に大きく依存しているが、トランプ氏はゼレンスキー氏に対し、民主党大統領候補の指名争いでトップを走っていたバイデン氏の評判を落とすのを助けるよう繰り返し要請していた。

 記録によれば、トランプ氏は「バイデン氏の息子については多くの噂がある。バイデン氏が訴追を阻止したというもので、それを知りたがっている人は多い」と発言した。

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