海外情勢

市場価格の監視・警戒強化 国務院が任務配分

ラヂオプレス

 中国中央テレビによると、中国国務院(内閣)常務会議がこのほど、李克強首相の主宰で開かれた。会議では、市場価格の監視や予測、早期警戒の強化により物価の安定を維持し、国民の基本的生活を保障することについて任務配分が行われた。

 会議では「わが国の物価は総じて安定しているが、豚肉など一部の食品の価格が大幅に上昇する一方、生産者物価指数(PPI)はこの2カ月近く連続で下落している。この情勢下では、市場の活用をより重視して一部食品(価格)の過度な上昇を抑制し、PPIの基本的な安定を維持し、通年の物価総水準が合理的な範囲内で推移するようにしなければならない」と指摘された。

 その上で必要な取り組みとして、▽豚の生産能力の回復を加速させ、輸入と備蓄の調節を行う。牛肉、羊肉、鶏肉などの供給を増やし、重要な時期における食品供給や価格安定を保障する▽国際市場における商品価格の推移を調査・分析し、適時警報を発して対処する。冬季の天然ガスなどの供給保障・価格安定活動を実施する▽市場の監督・管理を強化し、価格に関する違法行為を取り締まる▽困窮者などの生活を保障するため、各地は一時補助金を適時支給する-ことなどが示された。

 会議ではまた、石炭火力発電の電力卸売価格形成メカニズムを整備し、電力の市場化された取引を促進し、企業の電力コストを引き下げることが決定した。(RP=東京)

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