海外情勢

煙霧・干魃、農作物に大打撃 インドネシア、焼き畑の放火犯難題 (1/2ページ)

 インドネシアでは森林火事に伴う煙霧や干魃(かんばつ)の影響でアブラヤシや天然ゴム、コメなどの農作物に大きな被害が出ている。森林火事の猛威でスマトラ島、カリマンタン島のパーム油と天然ゴムの供給が抑制される恐れがあるほか、ジャワ島では例年より乾期が長引き、2億7000万人の国民の主食であるコメの稲穂の一部が干からびた。

 同国では今年、焼き畑農業のための違法な放火による煙害が例年に増してひどい。煙霧は東南アジア一帯に広がり、飛行機の欠航・遅延や数千人もの呼吸器疾患の原因となっている。ジョコ大統領は放火犯の取り締まりを命じているが、すぐに解決には至らなそうだ。ブラジル・アマゾンの熱帯雨林も焼き畑農業による森林火災で甚大な被害を被った。

 パーム油生産に支障

 インドネシア・パーム油業界連盟(GAPKI)のジョコ・スプリヨノ会長によると、干魃と煙霧でアブラヤシ果実の成熟が遅れ、農園と搾油工場の運営に支障が出ており、今年のパーム油生産量の伸びは昨年(13%)のおよそ半分のペースに鈍化する可能性があるという。通常、干魃による損害がパーム油の生産に表れるまでにはしばらく時間がかかるため、「2020年はもっと大きな影響が出そうだ」と同会長は警戒する。シンガポールの大手金融グループ、フィリップキャピタルグループ傘下のフィリップフューチャーズ(クアラルンプール)で法人向け販売担当マネジャーを務めるマルセロ・カルトレラ氏は「インドネシアのスマトラ島、カリマンタン島およびマレーシアのボルネオ島北部サバ州では予想以上に干魃がひどく、古いアブラヤシの木から採れるパーム油の量が減る可能性がある」と明かす。

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