海外情勢

沈むアメリカ製造業、世界経済に暗雲 指標節目割れ、ドイツも低迷深刻 (1/3ページ)

 世界経済の先行きに暗雲が垂れ込めている。1日に各国・地域で相次ぎ発表された指標は、製造業活動の縮小や輸出減少、景況感の低下を鮮明にした。

 米供給管理協会(ISM)が発表した9月の製造業総合景況指数は47.8に低下(前月は49.1)し、前回のリセッション(景気後退)終了以降で最低となった。2カ月連続で好不調の分かれ目となる50を下回り、一段の活動縮小を示した。世界的な景気減速や米中貿易戦争で米製造業にさらなる下押し圧力が加わった格好だ。

 大統領はFRB批判

 米国以外でも軟調な指標が相次いだ。前日には中国の9月製造業購買担当者指数(PMI)が5カ月連続で50を下回った。1日発表の9月ユーロ圏製造業PMI(改定値)は、ドイツを中心に域内製造業の低迷が深刻化し、金融危機以来の最低水準に沈んだ。また、国際貿易の指標とされる韓国で9月の消費者物価指数(CPI)が初の前年割れとなり、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利を過去最低に引き下げるなど、デフレへの不安も再浮上している。

 ドイツ銀行のチーフエコノミスト、トーステン・スロック氏は米製造業総合景況指数の発表後、「製造業部門からサービス部門への波及が懸念される。4日の雇用統計で問題が製造業にとどまるか、あるいは悪化が続くだけでなく広がりつつあるかがもっとはっきりするだろう」とコメントした。

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