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公的年金運用利回り、1.7%に設定 20~24年度目標 5年に1度の見直し

 厚生労働省は3日、公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2020~24年度の運用利回り目標について、賃金上昇率を除いた実質で1.7%とする方針を決めた。

 目標は5年に1度見直している。現在の15~19年度の数字を維持する。

 社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会に示した。支給される年金は保険料と税金に加え積立金の運用益が充てられるため、運用実績は将来の年金水準に影響する。

 厚労省は8月に公表した将来の年金水準の見通しを示す財政検証で、経済成長する標準的なケースの前提条件として利回り目標を1.7%としており、これと同じになった。

 GPIFの01~18年度の実質的な利回りは年率で2.87%だった。

 今回の1.7%の利回り目標を達成できるかどうかは経済状況に左右される。GPIFは主に国内外の株式と国内外の債券という4資産に分散して投資しているが、14年に株式比率を見直し、現在はほぼ半分を国内外の株式で運用している。

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