海外情勢

フィリピン輸入商社、農機販売を強化 コメの生産コスト競争力向上へ

 コメ大国のフィリピンは、伝統的手法が根強く、機械化率はさほど高くない。そうした中、輸入商社がコメの収穫や脱穀をする農業機械コンバイン・ハーベスターの販売拡大に向けた動きを進めている。経済紙ビジネスワールドが伝えた。

 フィリピンの農業機械輸入商社「ACETC」の社長兼最高経営責任者(CEO)、ベニグノ・リムクンパオ氏によると、農場機械化率は同じくコメを主食とするタイが1ヘクタール当たり4馬力の一方、フィリピンは2.31馬力にとどまる。

 同氏はまた、「機械化率は生産コストの差で説明できる」とした上で、コメ1キロ当たりの生産コストはタイが8.86ペソ(約18円)に対して、フィリピンは12.72ペソだと述べた。

 同社はこうした現状から、フィリピンで農業機械への潜在ニーズは高いと見込み、米国製コンバイン・ハーベストの販売拡大を強化している。

 現在、販促に最も力を入れているのは、米ジョージア州の著名農業機械メーカー、マッセイ・ファーガソンの「マッセイ・ファーガソン2168(MF 2168)ライスコンバイン・ハーベスター」だ。

 フィリピンの伝統農業では刈り取り、玄米やモミの袋詰めを10人がかりで半日~1日かけて行うが、ACETCによれば、MF2168は、フィリピンの地形に合わせた仕様にもなっており、これらを1時間で行えるという。同機はフィリピンでは150万ペソ(2017年現在)で販売され、これまでに全国のコメ産地で約100台が導入されている。

 リムクンパオ氏は、「全国での宣伝、販売を強化し、特に主要なコメ生産地域でこのコンバイン・ハーベスターを売り込んでいきたい」と、意気込みを語った。(シンガポール支局)

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