海外情勢

アメリカ、中国当局者のビザ制限 「少数民族弾圧」停止求め圧力強化

 トランプ米政権は8日、中国・新疆ウイグル自治区でのイスラム教徒の身柄拘束に関係する中国当局者への査証(ビザ)発給を制限すると発表した。米国務長官が「世紀の汚点」と呼ぶ問題をめぐり、中国への圧力を強化する。

 米国務省によると、同自治区のウイグル族やカザフ族などイスラム教徒の少数民族の拘束や弾圧に関係していると判明した中国政府高官や共産党幹部の米入国をポンペオ国務長官は制限する。家族も対象とされる。

 米中貿易協議を控え、両国間の緊張が高まる兆候に神経をとがらしていた米株式投資家らの間には入国制限のニュースを受けて動揺が広がり、S&P500種株価指数は一時の高値から下落に転じた。

 ポンペオ長官は発表資料で、「中国政府はウイグル族、カザフ族、キルギス族などイスラム教少数民族を組織的に激しく弾圧している。米国は中国に対し、新疆ウイグル自治区での弾圧を直ちにやめるよう求める」と述べた。

 ワシントンの在米中国大使館は8日の一連のツイートで、米国が中国当局者へのビザ発給の制限に動いたことについて、「国際関係の基本的な規範に著しく反する」と批判した。「中国の内政に干渉しその国益を損なう」もので、同国として「遺憾の意を表するとともに、断固反対する」としている。(ブルームバーグ Nick Wadhams)

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