海外情勢

銀行員削減、今年6万人へ 90%が欧州、業界の弱さ浮き彫り

 銀行が2019年に入ってから発表した人員削減数の合計は6万人に近づいている。その大半が欧州地域での削減になる。マイナス金利と景気減速によって、ドイツのコメルツ銀行などの欧州銀はコスト削減の加速を迫られている。

 コメルツ銀は9月中旬、4300人の削減計画を発表した。これを含め今年発表された銀行の人員削減数は合計で約5万8200人となった。このうち約90%が欧州だ。

 欧州の金融業界の弱さが改めて浮き彫りになっている。5年に及ぶ銀行の収益の重しとなっているマイナス金利が最終的には上昇に向かう望みも、米中貿易戦争が欧州の輸出に打撃を与える中でついえ、欧州中央銀行(ECB)は9月に、金利をさらに引き下げた。

 人員削減リストのトップはドイツの銀行で、ドイツ銀行は投資銀行業務の大きな部分からの撤退に伴い22年までに1万8000人を減らす計画。スペイン、英国、フランスの銀行も数千人規模の削減で収益力強化を図っている。

 欧州の銀行も暗いニュースばかりではなく、テクノロジーやコンプライアンスの分野では人員を増やそうとしている。コメルツ銀は再編の一環として「戦略的エリア」で約2000人を増やす計画を示している。(ブルームバーグ Nicholas Comfort、Steven Arons)

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