国内

スルガ銀、考査で日銀に虚偽報告

 日本銀行は11日、平成26年12月と30年2~3月にスルガ銀行に実施した考査で、事実と異なる虚偽の内容が含まれた議事録の提出があったと発表した。契約違反に当たるとして、スルガ銀に経営管理体制の改善策を報告するよう要請した。具体的な虚偽内容は明らかにしていない。

 また30年2~3月の考査では、各種会議の運営状況などについて事前に提出を求めた資料に、一部会議の存在や会議での報告内容が記載されていなかった。

 スルガ銀は30年5月、シェアハウスなどの不動産向け融資で審査書類改竄(かいざん)などの不正が横行していたことを公表。その後、金融庁は30年10月、投資用不動産向け融資と一部住宅ローンの新規受け付けを、6カ月間停止するよう命じる処分を出した。

 日銀考査は、日銀が金融機関との契約に基づき、業務や財務の健全性を把握するために行う立ち入り調査で罰則は伴わない。

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