海外情勢

NBA 中国で四面楚歌 香港デモ支持、主要スポンサー失う (1/2ページ)

 米プロバスケットボールNBAが国外で最大市場である中国で四面楚歌(そか)に陥っている。NBAの人気チーム「ヒューストン・ロケッツ」のゼネラルマネジャー(GM)の香港デモを支持したツイートが同国で猛反発に遭い、現地スポンサーがNBAとの協力関係を打ち切ると相次ぎ表明したためだ。NBAは成長の原動力である中国でのビジネスに長年にわたり注力してきたが、今回主要広告主をほぼ失ったことで損失額が数十億ドルにも上る見通しだ。

 ◆国家主権に抵抗反対

 日産自動車の中国合弁である東風汽車もNBAと距離を置いた。既に中国最大のスポーツウエアメーカー、安踏体育用品や乳製品大手の蒙牛グループ、スマートフォンメーカー、ビボはNBAとの協力関係から手を引く意向を示している。

 長年にわたるNBAのマーケティングパートナー、豪牛グループは「中国の国家主権に抵抗するあるいは社会的安定を脅かす全ての言動に断固反対する」と表明。ブランドの広告塔としてNBAのスーパースター、クレイ・トンプソン選手(ゴールデンステート・ウォリアーズ所属)と契約してきた安踏は、ロケッツGMのツイートについて「間違っている」との見解を示した。

 NBAと中国政府との対立は週内に同国で行われるブルックリン・ネッツ対ロサンゼルス・レイカーズの試合にも影を落としている。中国国営中央テレビ(CCTV)は10日と12日に上海と深センで行われる試合の放映を取りやめると発表。9日に予定していたファンイベントも中止した。

 中国は今回の問題で、同国の政治的利益にとって問題と見なした企業を標的にしている。グローバルリスクコンサルタント会社ベリスク・メイプルクロフトのプリンシパルアジア担当アナリスト、ヒューゴ・ブレナン氏は「中国政府は海外からの内政干渉と受け止められるものについては、一切容認しない姿勢を取っている。中国がここまで厳しいスタンスを取っている理由はこのためだ」と指摘した。

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