ニュースレビュー

10.6~10 海外

 GE、2万人の年金凍結

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)は7日、米国の従業員約2万人を対象に、企業年金を凍結すると発表した。GEは電力事業などの巨額損失で財務体質が悪化しており、別の年金見直し策も含め最大60億ドル(約6500億円)の債務を削減するとしている。

 米、中国監視カメラ大手に禁輸

 米商務省は7日、中国の監視カメラ大手、杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)など28の企業や政府機関に対する禁輸措置を発表した。中国新疆ウイグル自治区でのイスラム教徒の少数民族ウイグル族弾圧に対する制裁。米中間の対立が多方面で激しくなっている。

 日米、貿易協定に署名

 日米両政府は7日、米ホワイトハウスで貿易協定に署名した。米農産物関税を環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)水準に引き下げる。同日の署名式に出席したトランプ米大統領は「日米双方にとって大きな成功だ」と自賛した。協定は来年1月1日にも発効する見通しだ。

 香港証取、ロンドン証取の買収断念

 香港証券取引所は8日、ロンドン証券取引所(LSE)グループの買収を断念すると発表した。総額296億ポンド(約4兆円)で全株式を取得し、合併する計画を9月に発表したが、LSEが拒否していた。合併について、LSEは「戦略的な利点が見いだせない」としていた。

 サムスン営業利益56%減

 韓国サムスン電子が8日発表した2019年7~9月期連結決算(暫定集計)は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比56.2%減の7兆7000億ウォン(約6900億円)となった。売上高は5.3%減の62兆ウォンだった。半導体の市況が悪化する中で、市場予想は上回った。

 FRB議長、米国債買い増す方針

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は8日、短期金融市場の資金の流れを良くするため、近く米国債を買い増す考えを表明した。「景気拡大を維持するために適切に行動する」と述べ、追加利下げの是非を検討する考えも示した。コロラド州で講演した。

 米中など貿易摩擦、損失76兆円試算

 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は8日、米中対立など貿易摩擦による損失は2020年までに計7000億ドル(約76兆円)に上るとの試算を発表した。19年は世界各国の約9割で減速を見込み、近く公表する経済見通しを前回から「下方修正する」と述べた。

 ダイソンがEV開発断念

 英ダイソンは10日、参入を目指していた電気自動車(EV)の開発を断念し、事業を終了すると発表した。商業ベースでの採算が合わない見通しになったためだと説明している。掃除機で人気を集めるダイソンのEV参入は注目を集めたが壁を乗り越えることはできなかった。

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