海外情勢

ハノイ 自撮り名所の線路沿いカフェを規制

 ベトナム運輸省は、首都ハノイ市中心部にあるハノイ駅近くの線路沿いに並ぶカフェの営業規制に乗り出した。国営メディアなどが伝えた。フランス植民地時代に整備された線路や周辺は、スマートフォンで「自撮り」したり、列車を撮影したりする観光名所になっている。

 通過する列車を間近で見られることもあり、口コミや海外の有力メディアの紹介を通して「トレインストリート」として広く知られるようになった。ただ観光客を当て込んだカフェが並び、来訪者が増え運輸省が「危険だ」として市当局にカフェの閉鎖を指示。線路内での撮影自体の取り締まり強化も検討している。

 それでも会員制交流サイト(SNS)に見栄えのいい写真を投稿したい若者たちの人気は高く、ハノイの観光客呼び込みに寄与してきた面もある。カフェの店員によると、通過する列車は1日に10本程度と頻繁ではなく、過度の規制は逆に観光業などに悪影響をもたらすと懸念する声もある。(ハノイ 共同)

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