海外情勢

墜落で停止後初の幹部辞任 ボーイング民間機担当、就任3年足らず

 米ボーイングは22日、民間航空機部門の責任者、ケビン・マカリスター氏が辞任すると発表した。2度の墜落事故を起こした「737MAX」をめぐる危機が続く中、就任から3年足らずで離職する。

 発表資料によると、グローバルサービス部門の責任者、スタン・ディール氏が後任となる。737MAXが3月に世界的な運航停止に追い込まれて以来、ボーイング上層部から退職者が出るのは今回が初めて。

 後任となるディール氏はイリノイ大学で航空宇宙工学の学位を取得。1997年のマクドネル・ダグラスとの合併を通じてボーイングに入社した。グローバルサービス部門の新たな責任者には、テッド・コルバート氏が就任する。

 22日の米株式市場で、ボーイング株は1.8%高の337ドルで終了。3月10日のエチオピア航空機の墜落事故以降20%下落し、ダウ工業株30種平均の構成銘柄で最悪のパフォーマンスとなった。

 同社は11日にも会長と最高経営責任者(CEO)を兼任していたデニス・マレンバーグ氏の会長職を解くと発表したばかり。737MAXの運航再開は安全性確保に苦戦する中で来年にずれ込む可能性があり、運航停止による損失は80億ドル(約8660億円)以上にも上っている。マレンバーグCEOは30日に同機に関する公聴会で証言する予定だ。

 ボーイングの民間航空機部門は全体の売上高の約60%を占める。一方、737MAX以外でもさまざまなリスクに直面している。米当局は生産管理が不十分であるとの懸念からボーイング新工場での「787ドリームライナー」の製造などにも捜査範囲を広げている。(ブルームバーグ Julie Johnson)

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