国内

四島初の観光ツアー開始 日ロ共同経済活動を試行 北方領土、信頼醸成図る

 北方四島での日本とロシアによる共同経済活動のパイロット(試行)事業に位置付けられる初の観光ツアーが30日、始まった。日本の観光客と政府関係者ら44人が同日午前、船で国後島に上陸した。来月3日までの日程で、国後、択捉両島の景勝地を巡る計画だ。

 共同活動5項目のうち「島の特性に応じた観光ツアーの開発」に向け、宿泊施設や道路の整備状況など、具体的な課題を洗い出し本格的な実施につなげる狙い。一行は30日、国後島の古釜布近郊の名所「ローソク岩」を訪れた。11月1日からは択捉島の火山や温泉を訪れる予定だ。

 観光ツアーは6月の大阪での日露首脳会談で合意。共同経済活動では、日本の観光客や事業者の4島往来を可能にする新たな仕組みが必要となるが、合意に至っていない。今回は対象が元島民や専門家らに限られるビザなし交流の枠組みを特例として利用した。(共同)

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