海外情勢

フィリピン鶏肉業者、ASF早期収束を警戒

 アフリカ豚コレラ(ASF)の蔓延(まんえん)で、フィリピンでは鶏肉への需要が拡大し、価格が上昇傾向にある。当局は鶏肉の生産・輸入拡大に意欲を示すが、鶏肉の生産業者らはASFが想定よりも早く収束した場合の供給過剰・価格急落を懸念し、警戒感を強めている。経済紙ビジネスワールドが伝えている。

 フィリピン統計局によると、2019年第2四半期の鶏肉生産量は3.1%増の47万7110トン。同国の小・中規模の家禽(かきん)生産者団体、中小養鶏・鶏肉産業連合協会(UBRA)の調査では、通常サイズの鶏肉の平均価格は1キロ96ペソ(約205円)で、それまでの91ペソから上昇した。特別サイズでは85.20ペソから93.69ペソへと上がっている。

 同協会のエリアス・インシオン会長は、アフリカ豚コレラの影響が鶏肉価格の変化に見られるとした上で、「アフリカ豚コレラの問題は政府に任せるべきだが、長期に続くと推測するのは、危険なビジネスの思惑だ」と警告した。

 同氏は、足元で鶏肉の在庫は国産、輸入品ともに十分な量があると強調。「アフリカ豚コレラは一時的なものである可能性がある。(鶏肉の生産・輸入を拡大した場合、豚コレラが)鎮静し、正常化すると、(鶏肉産業に)問題が発生する」と指摘した。(シンガポール支局)

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