海外情勢

中国でスニーカー投資が加熱 再販取引アプリが牽引役、収益率10倍超も (1/2ページ)

 中国でスニーカー投資がブームになっている。投資収益率が10倍を超えるものもあり、高リターンを狙った投資家にとって格好のターゲットとなっているためだ。参加者もうなぎ上りで、株式さながらのリアルタイムの売買気配値や、値動きのチャートまでを提供するスニーカー再販の取引アプリの存在も人気に一役買っている。

 海外企業も市場注目

 米マイアミのスニーカー専門店、ソールフライと米ナイキがコラボして数量限定で昨年12月に価格160ドル(約1万7400円)で発売したスニーカー「エア・ジョーダン1」は、中国のスニーカー再販取引アプリ「Nice(ナイス)APP」の画面上に映し出された取引価格が発売時の約67倍にまで達した。

 スニーカー再販市場で数十倍以上のリターンはめったに見られないが、こうした事例はスニーカーへの投資意欲をかき立てる。27歳のティアン・ハオさんも熱心な投資家の一人で、「スニーカー投資の原理を把握した」と豪語する。北京にある90平メートルの自宅は、数十万ドルと自身が評価するスニーカーでほぼ完全に埋め尽くされた状態だ。数百個もの靴のケースがソファやテーブルに積まれ、リビングルームに足の踏み場はほとんどない。

 中国の調査会社、北京貴士信息科技(クエストモバイル)によると、中国のスニーカー再販取引アプリのナイスAPPや「毒APP」「斗牛(DoNew)」などを利用する人は1カ月当たり1000万人を超えるという。こうしたアプリの一部では、スニーカー再販市場の先物商品ともいえる入荷前の人気商品の引き換えクーポンまで取引されている。

 海外企業も中国のスニーカー再販市場に熱い視線を注いでいる。スニーカー再販取引サイトを運営する米ストックXのスコット・カトラー最高経営責任者(CEO)は、中国のスニーカー再販市場は10億ドルを超えると予想する。同社は中国市場の深耕に向け、年内にも中国語によるサポートサービスや新たな決済方法を導入する予定だ。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus