海外情勢

中国でスニーカー投資が加熱 再販取引アプリが牽引役、収益率10倍超も (2/2ページ)

 政府や金融機関懸念

 高い収益を期待できる投資には高いリスクがつきまとうが、スニーカーも例外ではない。ナイスAPPによると、同アプリで取引された2600を超える愛好家向けモデルの中で、価値が下落したものは全体の56%を占めた。一方で、投資額の10倍を超える利益をもたらしたものはわずか0.4%にとどまるという。

 過熱するスニーカー投資に中国政府や金融機関だけでなく取引アプリ運営側も警鐘を鳴らしている。政府系英字紙のチャイナ・デーリーは6月、価格を高騰させ混乱を招いているとしてスニーカー再販業者を批判した。また、関係者によると、中国人民銀行(中央銀行)上海支店は10月、市内の金融機関に対し、再販アプリなどのプラットフォームを利用したスニーカー投機に関する危険性を指摘したという。ナイスAPPのアレックス・ジョウCEOは「短期間で利益を得ようと欲深い投機を続ければ、自分だけでなく他人にも危害を加えることになる」と懸念する。

 だが、こうした警鐘も投資意欲をそぐには至っていない。ある投資家の一人は「中国にスニーカー愛好家はたくさんいる。この先3~5年はスニーカーに投資するつもりだ」と話した。(ブルームバーグ Jinshan Hong、April Ma)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus