国内

短期契約社員も厚生年金対象 厚労省検討、受給額手厚く

 厚生年金の対象拡大策の一環として、厚生労働省が雇用期間が2カ月以内の契約社員やパートらについて、契約更新が見込まれるなどの一定条件を満たせば厚生年金に加入できるよう制度改正を検討していることが30日、分かった。国民年金(基礎年金)にしか入っていない労働者に厚生年金にも加入してもらうことで、将来の年金額を手厚くするのが狙い。

 30日午後開催の社会保障審議会の年金部会に改正案を示す。来年の通常国会に関連法改正案を提出する予定。

 フルタイムに近い働き方をしている契約社員やパート、派遣社員といった非正規労働者のうち、契約更新の確約がない状態で、雇用契約が2カ月以内の場合、厚生年金に入れない。

 今回の制度改正案では、(1)就業規則や雇用契約書で契約が「更新される」「更新される場合がある」と明示している(2)勤務先で2カ月を超えて働いている人が他にいる-などのケースでは厚生年金に加入できるようにする。企業の従業員名簿などによって条件に当てはまることが事後的に判明した場合には、日本年金機構が遡(さかのぼ)って適用を指導できるよう改める。

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