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ベトナム、生鮮野菜需要増加も物流に課題

 ベトナムの国内総生産(GDP)成長率は、2017年が前年比6.8%増、18年は同7.1%増となり、高い経済成長が続いている。所得水準も上昇し、食の「高品質」「安全」を求める人が増える中、新鮮な野菜への需要が増している。

 ベトナムでも冷涼な気候の高原地帯で良質な野菜が栽培されており、その一部は日本の食卓にも届く。ただし、物流インフラに課題があり、地元市場に並ぶ野菜の鮮度には改善の余地が残る。

 道路の舗装率は17年で71%と都市部を中心に道路の舗装が進むが、農村部の舗装率は低い。高原地帯から市街地にトラックで輸送される際、荷台に山積みにされた野菜は、道路の凹凸によって押し潰されるなどしており、鮮度低下の一因となっている。定温輸送などによる野菜の鮮度維持への意識も不十分で、輸送時の温度管理など、物流ノウハウの高度化も必要だ。

 こうした中、ベトナム農業の中長期的な課題解決を目的とした「日越農業協力中長期ビジョン(2015~19)」が進んでいる。開発課題に「フードバリューチェーンの構築」が掲げられ、流通・コールドチェーンの改善が進む。

 各家庭に目を向けても、冷蔵庫の普及率は年々上昇し、6割に達する。コールドチェーンのニーズは拡大しており、インフラ整備に加えて、輸送管理技術の面でも日本への期待は高まっている。(編集協力=日本政策投資銀行)

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