国内

東京都心オフィス空室率1.63% 10月、データ公表以来の最低

 オフィス仲介大手の三鬼商事が7日発表した10月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス平均空室率は前月比0.01ポイント低下の1.63%だった。新築ビル3棟が完成時に満室だったことなどから空室率が下がり、月次データの公表を始めた2002年1月以降で最低となった。

 3.3平方メートル当たりの平均賃料は0.71%上昇の2万2010円と、70カ月連続で前月を上回った。08年12月以来、約11年ぶりに2万2000円台へ乗せた。

 三鬼商事の担当者は「企業の需要は強い。今後も低空室率と賃料の緩やかな上昇は続く」との見方を示した。

 渋谷区では「東急プラザ渋谷」の跡地に完成し、12月に開業する複合施設「渋谷フクラス」のオフィス部分が既に満室となった。

 大阪地区の空室率は横ばいの2.00%、名古屋地区は0.04ポイント低下の2.19%だった。

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