海外情勢

インドネシア、EV配車アプリなど導入へ 西ジャワ州、グラブと提携

 インドネシア・ジャカルタ首都圏の西ジャワ州は、東南アジアの配車サービス大手、グラブと提携した。同州はグラブをパートナー企業として、電動スクーターのレンタルや電気自動車(EV)の配車手配を行えるアプリを導入する。英字紙ジャカルタ・ポストが伝えた。

 西ジャワ州はジャカルタ特別州、東ジャワ州に次いで経済活動が盛んな地域。州都バンドンは旧オランダ植民地時代より政治・経済・文化の中心地として発展しており、その発信力の高さから、西ジャワ州とグラブの提携はインドネシアの他地域に広まる可能性もある。

 同州のリドワン・カミル知事は「グラブはEVを提供する態勢が整っていることから今回の官民協力を決めた。まずはバンドン、ボゴール、チレボン、パンガンダランなど州内の都市と観光地で電動スクーターを市民に披露し、反応をみたい」と述べた。

 グラブ・インドネシアのリジキ・クラマディブラタ社長は「これまでにジャカルタでも電動スクーターを披露しており、今回の西ジャワ州では他に電動オートバイも提供する」と話した。

 グラブはこれまでに、インドネシア全土で少なくとも500万の中小企業と協力・提携を行っている。同氏は「西ジャワ州との提携も、地域の中小企業の支援を必然的に伴うものだ」と加えた。

 カミル知事は、同州が力を入れている各種デジタル施設計画やイスラム寄宿学校などへの、グラブの支援を求めている。さらにグラブの交通システムにより、同州内の村落住民も地元の産品をより手軽に運搬できるようになることを期待している。

 西ジャワ州は、インフラの整った工業団地が国内で最も多く立地し、国際港湾や空港へのアクセスも良好で労働力人口も多い。バンドンの企業家がビジネスを他の地域、さらにはマレーシアのクアラルンプールやシンガポールにまで拡大できるよう、グラブは支援する用意もあるという。

 グラブのリジキ・クラマディブラタ社長は「カミル知事とは『グラブ・キッチン』などのフードデリバリーサービスについても話し合った。EV事業については西ジャワ州と調整をした上で、まずはテストを行いたい」と語った。(シンガポール支局)

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