海外情勢

米HP、買収提案を認める ゼロックスに資金提供、シティが合意

 パソコン大手の米HPは6日、ゼロックス・ホールディングスから買収提案を受けたことを確認した。テクノロジー業界の著名企業である両社が統合すれば、プリント業界の再編につながる。

 HPは発表資料で、「当社は事業統合の可能性について、ゼロックスと時折協議してきた」としたうえで、「われわれは昨日、提案を受け取った。当社はこれまで、より良い道筋があれば踏み出してきており、今後も当社の全株主にとって最善の利益を念頭に、慎重さと規律をもって行動していく」と表明した。

 事情に詳しい関係者1人によると、シティグループがゼロックスにHP買収資金を提供することで合意している。ゼロックスは少なくとも200億ドル(約2兆1800億円)の借り入れが必要になる可能性が高い。買収提案検討が伝えられる前の5日終値に基づく時価総額はHPが約273億ドル、ゼロックスが80億ドルだった。ゼロックスがHPへの買収提案検討については米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に伝えていた。

 HPの意向に詳しい関係者1人は、同社はまだゼロックスの提案が理想的かどうか決めていないと明らかにした。同関係者が社内の協議に関して公の場で語る立場にないとして匿名で語ったところでは、HPはシナジー効果の見通しについてゼロックスと意見を異にしており、取引に必要な借り入れに関しても懸念している。

 また、HPが統合は価値ある試みだと決めた場合でも、この複雑な合併を実行するための経験がゼロックスにあるとHPは確信しておらず、ゼロックスが買い手になるべきだとは考えていないと、同関係者は述べた。(ブルームバーグ Nico Grant、Ed Hammond)

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