海外情勢

代替肉業界がマックに照準 試験販売の「P.L.T.」はビヨンド・ミート供給

 植物由来の代替肉の製造各社が米マクドナルドに熱い視線を注いでいる。ハンバーガーチェーン最大手の米マクドナルドは米国内で約1万4000店舗を展開しており、マクドナルドと取引できれば大きなビジネスとなるからだ。マクドナルドは代替肉を使った商品の全米展開の計画について明らかにしていないが、代替肉メーカー各社はマクドナルドへの供給を獲得しようと虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 マクドナルドはこのほど、代替肉ハンバーガーの世界市場での展開をにらみカナダ・オンタリオ州で代替肉ハンバーガー「P.L.T.」の試験販売に踏み切った。「P.L.T.」は植物(Plant)、レタス(Lettuce)、トマト(Tomato)の頭文字を取って名付けた。店舗数は28店で、販売期間は3カ月間。パティの供給業者には植物由来の代替肉製造を手掛ける米ビヨンド・ミートを選んだ。マクドナルドのグローバル戦略担当副社長のアン・ウォールグレン氏は試験販売の狙いについて「市場の実態を把握し、当社の世界各地の顧客にとって何が最善か理解を深めたい」と力を込める。

 カナダでの試験販売が成功すれば、ビヨンド・ミートがマクドナルド最大の市場である米国でも同社とタッグを組むことになる可能性がある。また、マクドナルドのトンプソン前最高経営責任者(CEO)がビヨンド・ミートに投資し、2015年から同社の取締役会に名を連ねていることも追い風となりそうだ。

 一歩リードしているかに見えるビヨンド・ミートだが、一部アナリストからは生産能力面で疑問符が付く。ブルームバーグのアナリスト、ジェニファー・バータシャス氏は「ビヨンド・ミートは、今回マクドナルドとカナダでタッグを組んだことで、小売店への供給ができなくなる可能性がある」と懸念する。

 米国内のスーパーマーケット向けに代替肉バーガーの供給を開始したスイスのネスレも有力視されている。ブルームバーグのアナリスト、マイケル・ヘイレン氏は「マクドナルドはドイツで代替肉バーガーを展開した際、供給業者にネスレを起用した。ネスレの規模から見て、米国での本格展開時も選ばれる可能性が高い」とにらむ。(ブルームバーグ Marthe Fourcade、Corinne Gretler)

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