海外情勢

アップル、新戦略に手応え スマホ市場飽和もサービス収入最高

 米アップルの幹部は先月30日のアナリストとの電話会議で、「iPhone(アイフォーン)」の洗練されたデザインと画期的な技術への典型的な称賛を脇に置き、分割払いプランと下取りプログラムといったより平凡な話題を取り上げた。

 これはアップルの現実だ。スマートフォン市場は飽和状態か、よくても緩やかな成長にとどまっているため、アップルは消費者にアイフォーンのアップグレードやデジタルサービスと付属品の利用を促す新しい方法を見つけなければならないからだ。

 同日に発表した7~9月期(第4四半期)決算は、この戦略が機能し始めていることを示唆している。アイフォーンの売上高は9%減少したが、全体的な売上高は増加し、重要なホリデー商戦期間を含む四半期の一段の増収を予想した。

 ユーザーは手持ちのアイフォーンでアプリを購入し、「AirPods(エアポッド)」や「アップルウオッチ」といったウエアラブル端末と接続。「アップル・ミュージック」や「iCloud(アイクラウド)」などのサービスに加入しており、同社のサービス・付属品の収入は急増し過去最高となった。しかし、この計画が機能し続けるのはアイフォーンなどアップルのアクティブ端末が着実に増え続ける場合に限られる。消費者による端末買い替えは以前ほど活発ではないため今後の課題となる。

 ティム・クック最高経営責任者(CEO)とルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)はアナリストとの電話会議で、この課題の解決策に言及。クレジットカード「アップルカード」の新たな目玉として、アイフォーンの購入代金を金利ゼロで24カ月かけて支払い、支払いプログラムを端末から直接管理できるプランを打ち出した。

 クックCEOは「われわれは新製品の受け取り時にこのような分割支払いのようなものを望むユーザーが多くいることを認識している」と語った。(ブルームバーグ Mark Gurman、Ian King)

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