海外情勢

英首相の勝利へ追い風か ブレグジット党、競合選挙区で擁立せず

 1カ月後に迫った英下院選挙で、ナイジェル・ファラージュ氏率いる「ブレグジット党」は11日、2017年の前回選挙で与党保守党が勝利した317選挙区で候補者擁立見送りを決めた。これを受け、ジョンソン首相率いる与党が過半数を獲得するとの見方が強まった。世論調査会社コムレスの創業者、アンドルー・ホーキンス氏は「選挙キャンペーンにまさに火を付けるはずだ。保守党の追い風になるのは間違いないだろう」と分析。僅差で議席を争う重要な北部激戦区で保守党が勝てると語った。

 インターネット・ブックメーカー(賭け屋)ベットウェイのオッズに反映された与党が絶対多数を得る確率も、ファラージュ氏が発表を行う前の約55%から約66%に上昇した。

 だが、保守党が労働党と自由民主党から議席を勝ち取りたいと望む選挙区でファラージュ氏はなお候補者を立てる意向であり、今回の同氏の決定により選挙情勢が一変すると誰もが納得しているわけではない。

 ストラスクライド大学のジョン・カーティス教授(政治学)は「自民党が狙う議席を除けば、保守党にとって大して助けにならない」と主張。ただ、ブレグジット党の後退に伴い、欧州連合(EU)寄りの政党と離脱に反対する他のグループとの選挙協力のメリットが失われるとみている。(ブルームバーグ Tim Ross、Kitty Donaldson)

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