海外情勢

豪キャンバ、女性の新興テックで評価最大

 オンライン上でデザイン作成プラットフォームを提供しているオーストラリアのキャンバは10月17日、米シリコンバレーでよく知られているメアリー・ミーカー氏のベンチャーキャピタル(VC)などから8500万ドル(約92億円)を集めたと発表した。キャンバの企業価値は32億ドルに膨らんだ。

 同社の共同創業者で最高経営責任者(CEO)のメラニー・パーキンス氏は32歳。今回の資金調達を受け、キャンバは女性が率いるテクノロジー関連のスタートアップ企業としては世界で最も評価額の大きな一社となった。

 インターネットトレンドに関する年間リポートで人気のミーカー氏が、自身のVC会社ボンド・キャピタルによる最初の投資先としてキャンバに白羽の矢を立てたのは5カ月前。

 当初のボンド出資でキャンバの評価額は倍以上の25億ドルになっていたが、ボンドは今回の資金調達ラウンドも主導。ゼネラル・カタリストやベッセマー・ベンチャー・パートナーズ、ブラックバード、セコイア・チャイナも新たな調達に加わった。

 パーキンス氏は電話インタビューで、集めた資金は大改革の実行に充てられると語った。今後1年で従業員を1400人に倍増し、新しく「キャンバ・フォー・エンターブライズ」を導入するという。

 キャンバはウェブサイトやアプリを通じ、個人や企業によるバナーやロゴ、ソーシャルメディアのグラフィック、プレゼンテーションの作成を支援している。シドニーに本社を置くキャンバは2013年にスタートした。もっと簡単に誰でもデザインできるようにするというのが同社の理念だ。今はマニラと北京にもオフィスを構える。

 パーキンス氏は「前回の調達ラウンド以降、ミーカー氏そしてボンドにおける彼女のチームと非常に密に協力してきた」と説明。「現代の職場を本当に変革し、効率性を高めるよう企業を手助けするためのとても大きな好機を私たちは見据えていた」と述べた。

 パーキンス氏がクリス・オブレヒト氏とビジネスパートナーとなったのは19歳の時だ。2人で最初のデザインプラットフォーム、フュージョン・ブックスを投入。その後、13年にキャメロン・アダムス氏も加わり、3人でキャンバを創業した。

 現在190カ国・地域で使われているキャンバの月間アクティブユーザー数は2000万人を超える。(ブルームバーグ Yoolim Lee)

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