海外情勢

ベトナムで有機肥料の輸出拡大、20年末までに50万トン目標

 ベトナムは有機肥料の輸出を拡大し、2020年末までに重量で50万トンを目指す。グエン・スアン・クオン農業・地方開発相によると今年の輸出量は約10万トンの見込みで、同相は「わが国は有機肥料の原材料となる資源も豊富なため、来年の目標数値も達成可能とみている」と述べた。国営ベトナムニューズが伝えた。ベトナムは足元で有機肥料を35カ国に輸出し、その量は年々増加傾向にある。18年には国内24社が、15年比で約7倍に上る8万6000トンを輸出した。

 ベトナム農業部門によると、同国は約4000万トンのわらやサトウキビ、トウモロコシのかす、約2500万トンの家畜や家禽の糞(ふん)、約460万トンのもみ殻を生産しているほか、炭鉱では約3万6000トンの褐炭(かったん)を産出している。

 これらの原材料を活用すれば、放置・腐敗による農村部の環境汚染の抑制につながるとみている。有機肥料の国内消費では20年末までに300万トンを目指す。グエン・スアン・クオン農業・地方開発相は「ベトナムはスマートでクリーンな有機農業モデルへと転換していかなければならない」と意欲を示した。

 ベトナム肥料協会のグエン・ディン・トゥイ会長は当局の意向に賛意を示し、「中央から草の根レベルへ、トップダウンの取り組みで有機生産の基盤を確立しつつある」と述べた。

 ベトナムでは現在、2400種類以上の有機肥料製品が流通し、その数は17年比で約3.5倍となった。グエン・ディン・トゥイ会長によると、多くの有機肥料プラントには、高品質の製品を製造するための近代的な生産ラインが備わっているという。(シンガポール支局)

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