海外情勢

ウォール街からユニコーン企業 アウル・ロック、ハイリスク企業に融資

 創業から4年もたたずに企業価値25億ドル(約2700億円)に達したスタートアップと聞けば、シリコンバレーのユニコーン企業だと思うだろう。しかし、アウル・ロック・キャピタルはウォール街から誕生した。

 ベテランのディールメーカー、ダグ・オストロバー、マーク・リプシュルツ、クレイグ・パーカーの3氏が2016年に設立した同社は、伝統的な銀行セクターが貸さないような小規模ハイリスク企業への貸し付けを手掛ける。このプライベートクレジット事業は今、ウォール街にブームを巻き起こしている。

 アウル・ロックは株式の20%をニューバーガー・バーマン傘下のダイアル・キャピタル・パートナーズに約5億ドルで売却。これはアウル・ロックの企業価値を約25億ドルと評価したことになる。事情に詳しい関係者がブルームバーグ・ニュースに語った。

 両社は11日にこの資本提携について発表したものの、条件は開示しなかった。ニューバーガーとアウル・ロックの担当者はバリュエーションについてコメントを控えた。

 企業への直接金融は従来、大手銀行と取引のない中小企業が対象だった。しかし、プライベートクレジット事業を展開するアウル・ロックのような企業が資金力を高めるのに伴い、ウォール街の大手銀行が牛耳っていた高債務企業への大規模融資のアレンジにも進出し始めている。

 シンジケーションを行わない直接金融の最大案件の一つでは先月、アウル・ロックを含む約10社が保険仲介会社に16億ドルを貸し付けた。(ブルームバーグ Sridhar Natarajan、Davide Scigliuzzo)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus