海外情勢

ECB理事に“バブル研究家” 流動性供給リスクに厳しい鑑識眼

 欧州中央銀行(ECB)理事会の新メンバーとなるイザベル・シュナーベル氏がユーロ圏の財務相らによって指名承認された。突然辞任したドイツ出身のラウテンシュレーガー理事の後任となる。

 ドイツ出身メンバーが3人続いて任期を全うせず辞任したことを考慮したドイツ政府は、連邦銀行や政界ではなく学界から新理事を選んだ。ボン大学教授のシュナーベル氏は金融安定をテーマとするバブル研究の権威だ。

 プリンストン大学のマーカス・ブルナーマイヤー教授と共著のある論文では、400年にわたる資産バブルの歴史を研究。バブルは通常、拡張的な金融政策の後に起こっていると結論付けた。また、危機の深さにはバブルの資金源が大きく影響すると分析した。ECBによる景気刺激策に対する拒否反応はないものの、インフレ回復のために大量の流動性を供給するECBの戦略のリスクに対して厳しい目も持つことがうかがわれる。

 ブルナーマイヤー教授はシュナーベル氏について、「タカ派ではないが、一部の人々が考えるほどハト派でもない。バランスの取れた欧州人」との見方を示した。(ブルームバーグ Yuko Takeo、Piotr Skolimowski)

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