海外情勢

ECBの利下げは終わり? エコノミスト予想 今後は戦略検証が焦点

 欧州中央銀行(ECB)は、持続的な成長下振れリスクにもかかわらず、これ以上の利下げはしないだろうと、ブルームバーグの調査に答えたエコノミストらが予想した。

 当局者らがマイナス金利の影響についての懸念を深め、ラガルド新総裁が戦略検証を発表しようとする中で、ほとんどの回答者は政策金利が今後2年間は変更されないと予想した。前回調査は来年6月の追加利下げが見込まれていた。最新調査によるとエコノミストらは、次の動きとして2022年1~3月期(第1四半期)までの利上げを予想している。

 12日に就任後初の政策決定会合に臨むラガルド総裁は、マイナス金利が金融システムを損ない貯蓄者に痛みを与えていると論じる銀行や政治家からの圧力の高まりに直面している。戦略検証では、ECBの政策手段を駆使してインフレを回復させる他の方法を模索する必要があるだろう。

 ECBは9月に、追加利下げや量的緩和(QE)再開を含む緩和パッケージを打ち出した。調査によればエコノミストらは、政策委員会が来年9月までにフォワードガイダンス(金融政策の指針)を変更すると予想。現在のガイダンスは、目標に向かったインフレの軌道が定着するまで、金利は現行または「より低い」水準にとどまるとしている。

 債券購入は21年後半まで継続される可能性が高いとみられている。終了の1カ月前までは月額200億ユーロ(約2兆4000億円)の購入ペースが変更されることも、新たな資産クラスが購入対象に追加されることもないだろうと見込まれている。(ブルームバーグ Piotr Skolimowski、Harumi Ichikura)

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