海外情勢

英サッカー界に米PE進出 試合価値高騰、アプリ開発の可能性

 米プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社シルバーレイク・マネジメントは大金をはたいて英サッカー界に進出する。ストリーミング時代の試合中継の価値高騰を反映しており、マンチェスター・シティのようなチームの持つ、世界的な人気を利益につなげる新たなアプリが開発される可能性もありそうだ。

 シルバーレイクは11月27日、英プレミアリーグのサッカークラブ、マンチェスター・シティの保有会社シティ・フットボール・グループの株式10%超を5億ドル(約550億円)前後で取得すると発表した。アブダビ王族が経営権を握る同社の企業価値を48億ドル(約5250億円)と評価した取引となる。

 これによりシティはプロスポーツ業界で世界で最も価値のある組織の一つと見なされたことになる。同じマンチェスターを本拠とするライバルチーム、マンチェスター・ユナイテッドのこの日の株価はニューヨーク市場で一時14%高と急伸。2012年の上場以来、日中の上昇率としては最高で、時価総額は約30億ドルに達した。

 シルバーレイクは米デル・テクノロジーズや中国アリババグループなどテクノロジー企業への投資で知られ、この専門性をシティの経営に持ち込む可能性がある。サッカーのビッグクラブは依然として収入の大半を放映権と関連グッズで稼いでいるため、ファンに特権的なアクセスを販売するためテクノロジーの活用法を模索している。

 選手インタビュー、短編ドキュメンタリー、記者会見、試合のハイライトなど独自コンテンツを配信するアプリを既に開発したところもある。英チェルシー・フットボールクラブが最近開発したプラットフォームには熱心なファンが付いた。シティも昨年、アマゾン・コムと協力し、ストリーミングサービス「プライム・ビデオ」で18年シーズンの優勝までの軌跡をたどった舞台裏のエピソードを配信した。(ブルームバーグ David Hellier、Scott Soshnick)

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