海外情勢

新NAFTA修正合意署名 米政権方針 メキシコで詰めの会合

 米トランプ政権はメキシコ市で10日正午(日本時間11日未明)から行われる会合で、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の修正に関する合意に署名する方針だ。これにより、来週にも行われる米下院採決でのUSMCA承認に道が開かれる。

 当局者2人によれば、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とクシュナー大統領上級顧問は、USMCAに修正を加える追加条項を詰めるため、10日にメキシコ市に向かう。カナダのフリーランド副首相も同市に赴くという。

 メキシコのエブラルド外相も9日夜、3カ国の交渉担当者が同市で現地時間10日正午にUSMCAについて最近の進展を話し合う会合を持つとツイートで明らかにした。

 トランプ政権の当局者3人によると、トランプ大統領は、米労働総同盟産別会議(AFL・CIO)のリチャード・トラムカ議長からライトハイザーUSTR代表とペロシ下院議長、メキシコ政府の3者による妥協案への支持を取り付けた。

 別の関係者2人によると、トラムカ議長は現地時間9日の執行委員会に先立ち、トランプ大統領と話したという。大統領は同日、「労組などと過去24時間に多くの前進があったと聞いている。採決に付されることを期待している」と記者団に述べた。

 ペロシ下院議長は同日、「交渉担当者が大きな前進を実現した。NAFTAに代わる協定の緊急性は極めて重要だ」とした上で、トランプ大統領に政治的勝利を与えることは気にしておらず、下院民主党からの支持は「コンセンサスが必要なだけであり、全会一致の必要はない」と語った。

 関係者によると、ライトハイザーUSTR代表とメキシコのセアデ外務次官は、労働基準監督ルールなどに関する提案を出し合った後、6日に妥協案を最終的にまとめ、ペロシ下院議長に提出した。

 ペロシ議長は、ライトハイザー氏とセアデ氏が過去1週間で文書にまとめた修正内容を9日に検討したという。(ブルームバーグ Jennifer Jacobs、Erik Wasson)

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