政府が20日に閣議決定する令和2年度予算案をめぐり、麻生太郎財務相と赤羽一嘉国土交通相が17日、折衝し、道路の橋梁(きょうりょう)などの老朽化対策を進めるための補助金を創設して、2223億円を充てることで合意した。
国交省によると、10年後には全国の道路橋の半数が築50年以上になるが、多くの自治体では対策が遅れている。国はこれまで、さまざまな用途に使える防災・安全交付金で自治体を支援してきたが、今回、目的を絞った補助金を作り、より集中的、計画的に修繕を進められるようにする。
また、「日本周辺海域を取り巻く情勢は一層、厳しさを増している」(赤羽氏)ことから、海上保安庁予算案を元年度比76億円増の2254億円とすることでも合意した。
巡視船や航空機の増強を進めるとともに、業務を支える要員や運航費の確保、教育施設の拡充などに支出する。